【2025年版】海外でパスポートを紛失してしまったら“最短で帰国”する手順


海外でパスポートを失くすと、胸がざわつきますよね。
でも大丈夫。やることはシンプルで、順番を間違えなければ最短ルートで帰国できます。

この5ステップでほぼ解決します

最初にゴールの地図を頭に入れておくと、焦りがスッと引きます。
やることは「公館へ連絡→警察届→渡航書 or 再発給→写真と書類→航空会社」の5つです。

1)最寄りの日本大使館・総領事館に電話

最初の一本で“つまずき”の8割が減ります。
所在地や受付時間、予約の要否、写真の規格、必要書類をまとめて確認しましょう。
自分が急ぐべきは「渡航書」か「再発給」かも、ここで判断材料をもらうと後がスムーズです。

2)現地警察で「紛失/盗難」の届出

在外公館の案内に従って、証明書またはケース番号を取得します。
英語が不安なら「I lost my passport.」のメモを見せればOKです。
ここでの証明の有無が後工程の負担を左右するので、面倒でもしっかり押さえましょう。

3)在外公館で申請(A:渡航書/B:再発給)

日本へ直帰するだけなら、基本は最速の「渡航書」です。
現地に残る・次の国へ移動するなら「再発給」を選びます。
どちらがあなたの状況に合うか、手続き前にもう一度窓口で確認しましょう。

4)証明写真・書類をそろえる

写真は45×35mmが基本で、背景色や顔の比率にも細かい規定があります。
規格違いは“即差し戻し”なので、公館サイトで寸法を確認してから撮影に行きましょう。
書類は次章のチェックリストを参考に、抜け漏れゼロで準備します。
在外公館長及び在外公館ホームページ

5)航空会社へ連絡して搭乗要件を確認

渡航書は「日本行き片道」のみ有効という運用が一般的です。
チェックイン時に必要なもの(eチケット、旅程、照会番号など)を電話で確認しましょう。
ついでに受託手荷物や乗り継ぎの扱いも聞いておくと、当日のストレスが減ります。

AかBかの目安:最短で帰るならA、滞在継続ならB

選択で迷う時間をなくすために、ざっくりの方針を決めます。
“いま最速で帰る”ならA(渡航書)、“この先も動く”ならB(再発給)が基本です。

A:帰国のための渡航書(スピード重視)

用途は海外→日本の片道限定で、帰国後に国内でパスポートを取り直します。
必要書類は申請書、写真、紛失届、戸籍の確認書類、日本行きの旅程などが中心です。
戸籍の原本が間に合わない場合でも代替書類+後日提出の運用があることがあるので、公館に確認してください。
「とにかく早く帰りたい」人の第一候補です。

B:パスポート再発給(予定を崩したくない人向け)

現地滞在を続ける、次の国へ移動する、という人はこちらが適します。
必要書類は申請書、写真、紛失届、6か月以内の戸籍謄本などの提出が基本です。
交付には数週間〜約1か月かかるケースがあるため、宿やビザ、フライトの再調整を見込みましょう。
スケジュールを守りたい人の選択肢です。

必要書類チェックリスト(共通)と“つまずき”回避術

ここを整えておくと、窓口での滞在時間がグッと短くなります。
「持ち物」「よく詰まる点」の二つに分けて整理します。

共通で用意しておくもの

紛失一般旅券等届出書はダウンロードか窓口で入手でき、記入欄は空欄でもまず相談できます。
警察の紛失/盗難証明(むずかしければケース番号)と、45×35mmの顔写真を用意します。
本人確認は免許証やマイナンバーカード、スマホ内のパスポート画像でも手がかりになります。
戸籍は原則として謄本が求められますが、電子的な識別符号に対応の公館もあるため事前確認が安心です。

“あるある”トラブルと対策

一番多いのは写真NGでの差し戻しなので、背景や顔の比率、影の有無を撮影前にチェックしましょう。
戸籍が手元にない場合は、本籍地の家族に取得を依頼するか、識別符号の利用可否を公館に確認します。
地図アプリの営業時間表示はズレることがあるので、公式サイトの案内を優先しましょう。
連絡メモは「担当者名/日時/指示内容」を1行で残すと、再確認が速いです。

当日の動き方(モデルコース:半日で申請まで行く想定)

「朝イチで電話→午前中に警察→午後に申請」の流れが王道です。
動線を先に決めておけば、タクシー移動でも迷いません。

STEP1:朝イチで在外公館に電話

予約の有無、写真規格、必要書類、そして渡航書か再発給かを再確認します。
電話中に最寄りの警察や写真店の場所も聞けると移動が効率化します。
メモの1行目に「担当者名」を残すだけで、後の問い合わせが驚くほどスムーズです。

STEP2:最寄りの警察へ

ホテルのフロントに最寄りの交番や警察署を尋ねると早道です。
英語が不安なら、メモアプリにI lost my passport.Police report, please.を用意して見せれば伝わります。
証明書が難しい国・地域もあるので、ケース番号で良いかどうかは公館の案内に従いましょう。

STEP3:写真撮影→必要書類をそろえて在外公館へ

規格対応の写真店や証明写真ボックスで撮ると差し戻しの確率が下がります。
A(渡航書)は日本行きの旅程提示が前提のため、eチケットや予約番号を手元に用意します。
B(再発給)は日数を見込んで、宿の延泊や予定変更の段取りも同時に進めると安心です.

【携帯用1枚】“最短で帰国”チェックリスト(コピペ保存OK)

電波が弱い場所でも見返せるよう、要点だけを一枚に集約しました。
窓口でそのまま画面を見せて確認してもらう使い方がおすすめです。

連絡先・確認事項

在外公館は「電話番号・住所・受付時間・予約要否・必要書類」を電話で再確認します。
警察は「最寄りの場所・届出の種類・ケース番号の可否」をメモしておきます。
航空会社には「渡航書で搭乗できるか・当日の提示物」を先に聞くと安心です。
宿泊先には事情を説明し、延泊や荷物保管の可否も早めに相談しましょう。

持ち物メモ

申請書、紛失届、45×35mmの写真はセットでクリアファイルにまとめます。
本人確認は免許証やマイナンバー、保険証、パスポート画像のいずれかを即出しできる状態にします。
戸籍謄本が間に合わない場合は、公館の指示に従って代替書類や後日提出の可否を確認します。
手数料と移動費のための現金、充電器、写真の予備も忘れずに用意しましょう。

在外公館・警察・航空会社のフレーズ集(日英)

電話や窓口で固まらないよう、最低限の言い回しを覚えておくと楽です。
日本語で要点を伝え、英語フレーズは読み上げるか画面を見せれば通じます。

在外公館(電話)

状況を簡潔に伝え、どちらの手続きが早いかを相談しましょう。
「日本のパスポートを紛失しました。渡航書と再発給のどちらが最短か教えてください。必要書類と所要日数もお願いします。」
I lost my Japanese passport. Which is faster in my case, an emergency travel document or re-issuance? What documents and lead time should I expect?
持ち物や写真規格、来館の予約要否まで一度で聞いて、移動を一回で済ませます。

警察窓口

落ち着いて紛失か盗難かを伝え、証明書またはケース番号の発行を依頼します。
「パスポートをなくしました。届出と証明書(難しい場合はケース番号)を発行していただけますか。」
I lost my passport and need a loss/theft report. If a certificate is difficult, could I obtain a police case number instead?
場所や担当者名、受け取り方法をメモし、後で在外公館に報告できるようにしましょう。

航空会社(コールセンター)

渡航書で搭乗できるかを必ず事前確認します。
渡航書(Emergency Travel Document)で日本行きの便に搭乗できますか。チェックイン時の必要書類を教えてください。」
I will travel to Japan with an Emergency Travel Document. Could you confirm your check-in requirements?
乗り継ぎの有無や荷物条件も合わせて確認して、当日のカウンター滞在を短くします。

ケース別Q&A(詰まりポイントを事前に潰す)

よくある「困った」を先まわりで解消します。
自分のケースに近いものを読んで、準備の抜けを埋めてください。

Q1. 戸籍が手元にない

まずは在外公館に相談し、代替書類や後日提出の可否を確認します。
家族に本籍地での取得を依頼する段取りを先に切っておくと早いです。
電子的な識別符号に対応する公館なら、事前取得で最短化できる可能性があります。
時間がシビアなときこそ、迷ったらすぐ電話で指示をもらいましょう。

Q2. 経由地で入国審査がある旅程

渡航書は日本行き片道専用なので、空港内で完結する乗り継ぎを選ぶのが安全です。
経由地での入国が必要な旅程は、搭乗を断られるリスクがあります。
同一予約のスルーで組み直せるか、航空会社に事前確認しましょう。
当日の係員判断もあるため、余裕のある便を選ぶと安心です。

Q3. 家族も同時に紛失

同一戸籍なら戸籍謄本1通で複数人の手続きが可能な運用の公館もあります。
年齢や続柄によって必要書類が変わることがあるため、電話で具体的に確認しましょう。
申請書は人数分になるので、事前に印刷しておくと窓口が早いです。
移動や待機の負担が増えるので、タクシー移動やベビーケアの準備も忘れずに。

Q4. eSIMや通信が不安で電話ができない

ホテルのフロント電話や現地SIM、Wi-Fiレンタルを短期で確保しましょう。
在外公館のサイトはスクショやオフライン保存にして、移動中でも見られるようにします。
問い合わせフォームやメールでの相談が可能な公館もあります。
地図アプリはオフライン地図を事前にダウンロードしておくと迷いにくいです。

パスポートQ&A

保存版リンク(ブックマーク推奨)

最後に、迷ったときに戻る“公式の入り口”を置いておきます。
最新情報は必ず公式で二重確認しましょう。

各国の日本大使館・総領事館一覧

世界中の在外公館の電話、住所、受付時間、手続き案内にアクセスできます。
まずはここから最寄りの公館ページへ進み、手順や必要書類を確認しましょう。
Google検索より公式サイトの案内を優先し、ページ更新日もチェックしてください。
緊急時は電話が最速なので、番号はスマホに登録しておくと安心です。

在外公館リスト

外務省:パスポートの紛失時案内・写真規格

紛失届、一般旅券の申請、写真のサイズと規格の確認ができます。
差し戻しの多くが「写真規格違い」なので、印刷前に必ず一読しましょう。
ダウンロードフォームと記入例を見れば、窓口での記入時間が短縮できます。
更新情報があればページ冒頭に反映されることが多いので、日付の確認も習慣にしましょう。

パスポートについて
パスポート(旅券):写真
その他パスポートについて

免責

本記事は、旅先で素早く判断するための一般的なガイドです。
手続きや必要書類、所要日数は国・在外公館・航空会社によって変わるため、最終的には公式案内の最新情報を必ずご確認ください。

免責事項

ここで紹介する内容は執筆時点の情報をもとにした参考情報であり、法的助言や各機関の最終判断を代替するものではありません。
手続きの可否・必要書類・搭乗要件などの最終決定権は公館・航空会社・現地当局にあります。
本記事の利用により読者さまに生じたいかなる損害についても、筆者は責任を負いかねます
緊急時は自己判断に頼らず、在外公館・現地警察・航空会社へ直接お問い合わせください。

情報ソースと確認方法

最新の運用は、各在外公館の公式サイト・電話窓口・外務省ページでの確認が最も確実です。
地図アプリや口コミの営業時間は誤差があるため、公式の掲示を優先してください。
写真規格や戸籍関連の要件は細かく変わることがあります。
不明点は電話で「必要書類・写真サイズ・予約要否」をひとまとめに確認すると、移動を一度で済ませられます。

掲載日と最新情報のご確認

本記事は2025年9月30日(日本時間)時点の情報をもとに作成しています。
以後の制度改定や運用変更により、本文と実際の手続きが異なる可能性があります。
ご利用の際は、最新の公式情報(在外公館・外務省・航空会社)をご確認ください。


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